録音した音声をもっとキレイにしたい?音楽ファイルを自由に編集したい?
そんなときに活躍するのが「Audacity」です。世界中で人気の高い完全無料の音声編集ソフトで、カット・ノイズ除去・音声録音など、プロ並みの機能を誰でも簡単に使えます。WindowsでもMacでも動作し、あなたの音を思い通りに編集できます。
本記事は、2025年最新版であるAudacityの使い方を分かりやすく解説いたしますので、ぜひお見逃しなく。
Audacity 動画カット
Audacity は無料かつオープンソースの音声編集・録音ソフトです。2025年夏時点の安定版は Audacity 3.7.5(2025年8月5日リリース)です。Audacityの設定画面は英語表示の場合、「Edit」→「Preferences」→「Interface」で日本語に変更できます。
Audacity
Audacityの特徴
これらの特徴により、Audacityは初心者からオーディオ愛好家まで幅広く利用されている人気の音声編集・録音アプリです。
2025年時点でのAudacityの注目ポイントは、主に次期メジャーバージョンであるAudacity 4.0の開発と、それに伴う大きな変更点に集約されます。
• 3.7 系の改善:3.7.4/3.7.5 で「Welcome/What's New」画面の追加、OpenVINO 効果の macOS 対応、Windows on ARM サポートなどのパッチが入っています。これにより一部のプラットフォームでの性能向上や新しい効果の展開が進んでいます。
• Audacity 4(将来):UI/操作性を大幅に改善する次期メジャー(話題になっている)についてはベンダーやテックメディアで紹介されています。大きな変更(クリップ操作の再設計、個別トラックメーター、より柔軟な編集フロー等)が予定されています。
出典:Audacity公式サイト「Audacity Support」
Audacityは機能が豊富で、バージョンアップを重ねるごとに使いやすさも向上しています。では、実際にAudacityを使って音声を録音・編集するにはどうすればよいのでしょうか。ここからは、初心者でもすぐに実践できるカット・結合・録音・ノイズ除去などAudacityの使い方を詳しく見ていきましょう。
下記では、Audacityを使って音声ファイルをカット・結合したり、録音やノイズ除去を行う方法を詳しく紹介します。お使いのパソコンにAudacity音声編集フリーソフトをダウンロード・インストールして、実行してから、下記Audacityの使い方を参考にしてください。
カット
ステップ 1、Audacityの左上にある「ファイル」>「開く」から音楽ファイルを選択して読み込みます。
ステップ 2、音楽が追加されたら、波形で表示されます。音楽からカットしたい部分を直接ドラッグして選択してください。選択範囲を細かく指定したいなら、キーボードにある「Shift+→」または「Shift+←」を押すことで選択範囲を拡げ、「Shift+Ctrl+→」と「Shift+Ctrl←」で選択範囲を狭められます。
ステップ 3、まずカットしたい範囲を選択します。その後、メニューバーの「編集」>「削除」を選ぶか、キーボードのDeleteキーを押して音声をカットできます。
分割
Audacityでオーディオを分割するには、分割したい位置にカーソルを移動し、「編集」メニューから「オーディオクリップ」→「分割」を選択します。または、分割したい部分をドラッグで選択し、右クリックメニューから「クリップを分割」を選択します。
Audacityで音声ファイルを分割
Audacityでは、音声や音楽ファイルの不要な部分をカットできるほか、複数の音声・音楽ファイルを結合して1つのファイルとして出力することもできます。Audacityの結合という使い方で曲をつなげることができます。
ステップ 1、Audacityに結合させたい音声/音楽ファイルをドラッグ&ドロップします。
ステップ 2、タイムシフトツールにある移動ツールを使って音楽ファイルを一つずつ適当な位置に移動します。
ステップ 3、そして、左上隅の「ファイル」>「オーディオをエクスポート」から、MP3やWAV、OGGなどの出力音楽形式を選択して、Audacityで一つに結合されたファイルを書き出して保存できます。
Audacityで音楽ファイルを結合
Audacityを使って音声/音楽ファイルから一部をカットして、他のファイルと結合したいなら、音声/音楽ファイルから削除してから、Ctrl+Vでシークバー位置に貼り付けて結合を行ってください。
以上はAudacityでは、音声データの一部のカットや分割、音声合成などの基本的な編集機能です。これからはAudacityを使って録音やノイズ除去の使い方をご紹介いたします。
Audacityで録音したいときに、まず「オーディオ設定」を開き、「ホスト」と「録音でバス」を選択します。
オーディオ設定ができましたら、赤い録音ボタン「●」を押して話し、録音を終了するときは停止ボタン「■」を押します。
「ホスト」設定
• PCのシステム音を録音する場合: 「Windows WASAPI」を選択します。
• マイクを録音する場合:「MME」(または「Windows WASAPI」)を選択します。
「録音でバス」設定
• PCのシステム音を録音する場合:「コンピューターのスピーカー」または使用するサウンドカードを選択します。
• マイクを録音する場合:使用するマイクを選択します。
Audacityで録音する
背景の雑音を消したい場合は、まずノイズだけの部分を選択して 「エフェクト」→「ノイズ除去と修復」→「ノイズを低減」をクリックします。
Audacityでノイズの部分を選択
そして、選択した範囲の音をノイズとして認識されるために、「ノイズプロファイルを取得」 をクリックしてください。
次に全体を選択して 「エフェクト」→「ノイズ除去と修復」→「ノイズを低減」をクリックして、ノイズ除去の程度を選択してから「OK」 を押すと、ノイズが軽減されます。
Audacityでノイズ除去開始
Audacityの使い方では、音声や音楽ファイルの全体、あるいは一部分を指定して、音量を上げる、或いは下げることができます。具体的な手順は、以下をご参考ください。
Audacityを使って音声全体の音量を軽く調整したい場合は、トラック左側にある 「ゲイン(+/−)」スライダー を動かすだけで音量を大きくしたり小さくしたりできます。
Audacityで音声全体を調整する
また、特定の部分だけ音量を調整したい場合は、以下の方法で操作してみてください。
ステップ1、Audacityで音声ファイルを開き、音量を上げたい(または下げたい)部分をマウスでドラッグして選択します。
ステップ2、画面上部のメニューから 「エフェクト」>「音量と圧縮」 をクリックし、一覧の中から 「増幅」 を選びます。
ステップ3、表示されたウィンドウで、音量をどれだけ上げるか(または下げるか)を数値で設定します。設定が決まったら 「適用」 をクリックして、音量の変更を音声データに適用します。
Audacityで指定の音声を調整する
1、まず、音量を均一にしたい音声トラックをクリックし、「Ctrl+A」 を押して全体を選択します。
2、画面上部の 「エフェクト」→「音量と圧縮」→「コンプレッサー」 をクリックして、コンプレッサー設定画面を開きます。
3、それから、プレビューで変化を確認し、問題がなければ 「適用」 を押して音量のばらつきを均一にします。
編集が終わったら、上部メニューの 「ファイル」→「オーディオをエクスポート」 を選び、MP3やWAVなど希望の形式で保存します。プロジェクトそのものを保存したい場合は 「ファイル」→「プロジェクトを保存」 を選びます。
Audacityの使い方でファイルを保存
ヒント
Audacityは、設定で「オーディオI/O」の入出力デバイス(サウンドコア/Core Audioなど)を選択して、PCのサウンド入出力と連携させることができます。
Audacityは無料の音声編集ソフトで、FFmpegは様々なオーディオフォーマットを扱うためのライブラリです。AudacityにFFmpegを追加することで、標準で対応していないMP4やM4Aなどの音声形式をインポート・エクスポートできるようになり、音声抽出など機能が拡張されます。
FFmpegを導入する方法
Audacityを起動し、メニューから「編集」>「環境設定」をクリックします。
Audacity「編集」>「環境設定」
次に、「ライブラリー」をクリックして、「FFmpeg ライブラリー:」の右側にある「ダウンロード」をクリックします。そして、Audacityウェブサイトにアクセスし、自分のOSに対応するFFmpegライブラリをダウンロード・インストールします。
FFmpegライブラリーをダウンロード
FFmpegが正常にインストールされたら、「FFmpegライブラリ」の「場所を指定」をクリックします。もし「手動設定しますか?」が出たら「いいえ」をクリックすればOKです。
以上のように、音声編集のメインツールとしてAudacityを使いつつ、FFmpegを連携させることで、より多くの種類のファイルを扱うことができるようになり、音声編集の可能性が広がります。しかし、この方法では導入の手間やトラブル時の自己解決が必要があるので、PC操作に慣れていない場合、この手順が煩雑に感じることがあります。
これに対して、AudacityにFFmpegを導入する手間をかけず、多種多様な動画・音声抽出を直接処理できる多機能な「AnyMP4 動画変換 究極」 は、より便利な選択肢といえます。
メリット:
デメリット:
Audacityは、完全無料という最大の強みから、特定の用途やユーザー層に強く支持されています。この点から、音声編集の初心者や、手軽に音声を録音などの基本の機能を試したい人に非常に向いています。しかし、プロフェッショナルな用途や本格的な音楽制作には、十分に対応できない側面もあります。
Audacityは豊富な音声・音楽編集機能を備えており、基本操作も直感的で扱いやすいソフトです。WindowsとMac OS、Linuxのどちらでも音声編集・加工ができ、完全無料で利用できる点も大きな魅力です。ただし、音声抽出や動画編集といった機能は搭載されておらず、エクスポート時の設定もやや複雑なため、初心者にはわかりにくい部分があります。また、Audacityで音声抽出をするなら、FFmpegの導入が必要です。
そこで次のセクションでは、高画質で音声・動画編集が行える多機能なソフトウェア 「AnyMP4 動画変換 究極」 をご紹介します。音声抽出や動画編集まで簡単に行いたい場合は、こちらのソフトの利用をご検討ください。
Audacityは、WAV、MP3、AIFF、OGG、FLACなど一般的な音声ファイル形式の編集に対応しています。ただし、M4A・AC3・AMRなどの形式を扱うためには、別途FFmpegライブラリを導入する必要があります。そのため、より幅広い形式を扱いたい場合は、やや手間がかかる点がデメリットといえるでしょう。
そこで、Audacityの代わりとして利用でき、MP3・WAV・AAC・M4A・WMA・OGGなど多数の音声形式の入出力に対応する 「AnyMP4 動画変換 究極」 を活用する方法をご紹介します。「AnyMP4 動画変換 究極」は、WindowsとMac OSに対応でき、MP3やAAC、WMAなどの音声ファイルから不要な一部をカットしたり、特定な一部だけを切り出したり、複数の音声ファイルを一つに結合したりすることができます。特に、出力する音声ファイルをiPhoneやiPad、Android、PS4/3などでサポートされているファイル形式で書き出し、保存できるのは特徴です。
では、「AnyMP4 動画変換 究極」 を無料ダウンロード・インストールして、音声・音楽ファイルから不要な一部をカットする方法をご案内いたします。
Audacity代わりを立ち上げ、「変換」タブの「ファイルを追加」から音声ファイルを追加します。
音楽ファイルを追加
「✂」アイコンをクリックして、カットウィンドウに入って、プレビューウィンドウの下部にあるスライダーを左右に動かして開始時点や終了時点を設定して、「セグメントを追加」 ボタンをクリックして、現在の一部を左側リストに追加できます。そして、同じ方法で別のクリップを設定して、最後に、「保存」ボタンをクリックしてください。
音楽ファイルをカット
右上の「出力形式(すべてに適用)」のドロップダウンリストからMP3、WAV、OGGなどの出力形式を選択して、インタフェースの「すべて変換」ボタンをクリックすることでAudacity代わりで音声ファイルをカットして書き出し、出力できます。
音楽ファイルをカットして出力
複数の音声・音楽ファイルを合成させて一つに出力したいなら、複数のファイルを一括して「AnyMP4 動画変換 究極」に追加して、インタフェースの右下にある「一つのファイルに結合」にチェックを入れて、出力形式を選択してから、「すべて変換」ボタンをクリックすることでAudacity代りで音楽ファイルを結合できます。
音楽ファイルをカットして出力
「AnyMP4 動画変換 究極」は、高音質を維持したまま、様々な形式の音声ファイルに変換できて、変換前に編集することもできます。高速かつ多機能で動画から音声を抽出できます。これにより、音楽、ポッドキャスト、オーディオブックなど、目的に合った形式の音声ファイルを簡単に作成できます。
ステップ1、動画ファイルをソフトにドラッグ&ドロップまたは「ファイル追加」ボタンで追加します。
ステップ2、出力設定のドロップダウンメニューから希望の音声フォーマットを選んで、画面下側の「すべてを変換」をクリックして、音声抽出の作業を開始します。
Audacityの代わりで音声を抽出
「AnyMP4 動画変換 究極」では、動画のカット、結合、クロップ、回転、エフェクトやフィルターの適用、テロップ・字幕・音声の追加なども可能です。多機能な編集機能に加え、直感的で分かりやすい操作性と、高度なAI技術による高画質化や高速変換を実現している点が魅力的です。
まず、動画をソフトに追加します。そして、「編集」ボタンをクリックします。
Audacityの代わりで動画を編集・カット
「編集」ボタンをクリックすると、クロップや回転、フィルターの適用、オーディオや字幕の追加などの機能を簡単に利用できます。編集が完了したら、「OK」ボタンをクリックするだけで動画の編集が反映されます。また、ツールボックスの「3D作成」を使えば、動画を簡単に3D化することも可能です。
「AnyMP4 動画変換 究極」で利用できる豊富な動画編集機能
「AnyMP4 動画変換 究極」を使えば、音声抽出の際にFLAC、WAV、WMA、MP3、MP2、AAC、AC3、AIFF、OGG、M4A、RAMなど 23種類の音声フォーマットに幅広く対応しています。さらに、高音質の音声抽出だけでなく、動画の変換や編集も可能で、初心者でも簡単に操作できます。まずは無料版を使って、機能を試してみましょう!
| 項目 | 「AnyMP4 動画変換 究極」 | Audacity |
| おススメ度 | ★★★★★ | ★★★★ |
| 用途 | 動画・音声変換・編集・DVD化・MV作成 | 音声編集・録音専用 |
| 対応OS | • Windows 11/10/8.1/8/7 • Mac OS X 10.12或いはそれ以上 |
Windows・macOS・Linux |
| 対応形式 | 動画:MP4/MKV/AVI… 音声:MP3/WAV/FLAC… DVD対応 |
音声のみ:MP3/WAV/FLAC/Ogg |
| 主な機能 | • 動画・音声変換500+形式 • 高画質変換(4K/8K) • 動画編集(トリム/結合/エフェクト) • 画質強化・手ブレ補正 • 字幕・音声追加・DVDリッピング |
• 音声録音・編集 • 波形カット・ノイズ除去 • エフェクト・プラグイン対応 |
| 処理速度 | GPU/マルチコア対応、高速変換 | 専用のソフトよりやや遅い |
| 価格 | 有料(無料体験版提供) | 無料 |
| 対象ユーザー | 動画変換・編集・DVD化・SNS動画制作したい人 | 音声編集中心の人 |
| 長所 | • 動画・音声をまとめて処理可能 • 簡単操作で高速・高画質 • バッチ変換対応 • 直感的で初心者に向ける |
• 軽量・高品質音声編集 • 無料で利用可 |
| 短所 | • 有料、体験版制限あり | • 動画変換不可 • 操作は初心者向けでない • UIが古め・インタフェースが複雑 |
Audacityは音声編集に特化した無料ソフトですが、動画変換やDVDリッピングには対応しておらず、操作も初心者にはやや難しい点が欠点です。一方、「AnyMP4 動画変換 究極」は、動画・音声の多形式変換、4K/8K高画質変換、動画編集、DVDリッピングなど幅広く対応できるオールインワンソフトです。さらに高速処理やバッチ変換も可能で、初心者でも簡単に操作できます。動画や音声をまとめて効率よく扱いたい方には、迷わず「AnyMP4 動画変換 究極」をおすすめします。実際に体験して、その使いやすさと高機能を感じてみましょう!
本記事は、無料で使える音楽編集ソフト「Audacity(オーダシティ)」最新版の使い方及びそのメリットとデメリットを詳しく紹介いたしました。さらに、Audacityの代わりとして利用できるソフトについて解説しましました。今後、お持ちの音声・音楽ファイルを編集する際の参考として、ぜひ役立ててみてください。
「AnyMP4 動画変換 究極」は音声・音楽ファイルの編集だけでなく、汎用動画・音楽ファイル形式を変換したり、DVDディスク//フォルダ/ISOイメージファイルを動画・音楽に変換したり、動画をリサイズして変換したり、動画からGIFアニメに作成したりする便利機能を備えています。必要なら、DVD MP4 変換、MP4 GIF 変換などのガイドをご参考ください。特に、今「AnyMP4 動画変換 究極」の無料試用版を提供しています。音声抽出や動画編集を行いたい場合は、「AnyMP4 動画変換 究極」の無料試用版でぜひこれらの機能を体験してみてください!
推薦文章
本文では、これをきっかけにして、iDVDの代わりとなれるマックDVD作成ソフトウェア及びMacでDVDの焼き方をご紹介いたしましょう。
ビジネスマンなどにとって、パワーポイントで作成したプレゼンテーション用の資料をDVDに焼いて再生する方法をご紹介いたしましょう。
本文では、卒業記念DVDを作成できるソフト及び卒業DVDの作り方をご紹介いたしますので、必要なら、ご参考ください。
本文では、初心者のために、拡張子がmkvのファイルをBlu-rayに書き込み、焼く方法をご紹介いたしましょう。